古民家から漂うカレーの香りに心もお腹も満たされて ~ café Jorro ~

帯広駅から北へ車で10分ほど。
音更町の鈴蘭川沿いに、静かにたたずむ古民家があります。
ここが「café Jorro」。
道路沿いにさりげなく配置されたお店のサイン。
その名のとおり、『ジョウロ』が迎えてくれます。
近郊に住む人でも、なかなか見つけられない隠れ家。
駐車場に車を停めて歩いていくと、まるで時が戻されていくような不思議な錯覚にとらわれます。
風情を探しつづけ、やっと出会えた古民家で
音更町内でスープカレー店を営んでいた、店主の中山さん。当時から古民家を探し求めていたところ、すでに15年も空き家になっていた築60年の古民家との出会いを果たします。
この出会いこそが2013年のJorro(ジョーロ)誕生につながったそうです。
「Jorro」。
とても変わったこの名前は、今はなくなってしまった古民家の裏山の林の風景を、もう一度創りだしたい、そのためにこの地にジョウロで水を注ぎたいという想いによって生まれたもの。
中山さんのそんな想いは、古民家にも新たな姿を与えました。
古民家の良さを引き出すために、試行錯誤しながら作り出したステキな建屋に仕上がっています。
やっぱりいいな。古民家ならではの魅力
閑静な住宅地にあって、まるでここだけ時間が止まっているかのような外観。
風合いを演出するかのように外壁を覆う蔦は、外壁の薄橙色のアクセントになっており、素朴なつくりの古民家そのものを生かしています。
建物以外のパーツに目をやると、止まっていた時間が突如として動き出します。
どれも目を引くものばかり。
そしてどれも、来店する人の目を楽しませてくれます。
こうして建物に新たな記憶・記録が始まります。
この発想がいいな。
落ち着いた空間でゆっくり時間を刻む
外観と同じく、素朴さがそのまま生かされた店内。
ときを感じさせるような家具が、そこここに置かれています。
移転前にはスープカレーをメインで提供していたこともあり、店内は素敵なカレーの香りで満ちています。
目で、そして香りで、カレーを感じてみてください。
具材や辛さの調節も調整可能。お客さま一人ひとりに合った、美味しいオリジナルカレーを作っていただけます。
時にはカレーの新作メニューも登場します。
そのほか、地元素材を使ったケーキやパンなども絶品です。一緒に味わうなら、札幌「森彦」のコーヒー豆を使用した、Jorroオリジナルのブレンドコーヒーがよく合いますよ。
インテリアにも注目
一歩お店に入ると、店内にちりばめられている色々なパーツが目に入ります。
電話機。小物テーブル。照明。メニュー。
思わず写真に収めたくなる、そんな行動にかき立て、なかなか椅子に座ることができなくなります。
座った後も、店内を見渡し、オーダーするのを忘れてしまう。
そんな素敵が詰まった空間です。
忘れないように、まずはオーダーしてからゆっくりインテリアを眺めるのがおすすめです。
あこがれの古民家再生カフェ
このお店を訪れると、「自分も古民家を利活用したい」「古民家再生プログラムで家を建ててみたい」、そう思わされる人も多いでしょう。
素敵な古民家caféに出会い、感動させていただきました。
お店のこと
北海道河東郡音更町木野新町1−11
TEL : 0155-30-6671
営業時間 : ランチ 11:00 〜 14:30 カフェ11:00 〜 17:00 ※17:00以降は要予約
Open : 月・火・木・金・土・日
Close : 水・第3火曜
駐車場 : 10台
HP : https://ja-jp.facebook.com/cafejorro/
この記事を書いた人
by T.
学生時代に釧路を訪れ、釧路に魅了される。現在は、建築士でありながら、釧路の発展のために力を尽くしている。
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