石川啄木を思う気持ちをあかりに灯す くしろ雪あかりという幻想的でアートなイベント【イベント編】

啄木ゆかりの場所で…
イベントは、釧路市のまちづくり・活性化に貢献しようとする市職員有志からなる「〇ちゃんクラブ」が主体となり進められました。
初めて開催したのは、平成16年1月21日
現在の幸町9丁目あたりと言われる旧釧路駅から幣舞橋を渡って、勤務先と下宿のあった南大通・大町へと続く道にアイスキャンドルを置く事で、まだ電橙のなかった啄木の来釧時の雰囲気を作り出すこととなりました。
一夜限りという醍醐味
このイベントは、啄木の来釧日である1月21日にこだわる、一年に一夜限りのイベントとなっています。
また、当初はイベントをいつまでも続けるのではなく、来釧100周年にあたる平成20年1月21日の第5回目をもって終了という明確な期限を設定しスタートしたイベントでした。
しかし、開催は回数を経過して除々に定着し、そして規模も拡大していきました。
いよいよ迎えた平成20年1月21日、最終年となる第5回では、今までのアイスキャンドルの設置区間に加え、
南大通と繋がる出世坂・支庁坂・相生坂、大町の「なつかし館「蔵」までの約1,700mに
総計で1,800個
のアイスキャンドルにより幻想的な世界が作り出されました。
第1回からみると距離にして約3倍のアイスキャンドルが設置され釧路の大きな冬のイベントとなり定着していきました。
思いは今も伝えられている
最終年を迎えたのち、次回以降も開催の声が多くあり、当初の〇ちゃんクラブ主催の祭典から、平成21年の第6回以降は「啄木通り商店会」の岡本会長を主体とする橋南西部地域の方々により開催されるイベントとなりました。
結果として、様々な方がイベントを応援するカタチで平成28年、第13回を迎えようとしています。
第6回目以降も当初の祭典を継続しながらも、より釧路市の冬のイベントへ、そして市民に広く浸透させてより賑やかな祭典を目標に掲げて開催してきましたが…
新たなステージへ導いた紙袋ランタン
商店会をはじめ高齢者が覆いこのエリアでは作業も含め様々な負担増に直結するため、なかなか単純に規模拡大とは踏み込めないでした。
しかし、第12回からは新たなツールとして「紙袋ランタン」が発案され、簡単に作れる手軽さと、仕上がりの美しさが話題を呼び、
一般公募も含めて個性ある作品の数々約700個が集められました。
紙袋ランタンは華やかさを加えたと同時に、来場者の方の目を楽しませてくれ大変好評でした。
次回に向けて
第13回に向けてはこの紙袋ランタンを継続してより華やかな祭典とするために試行錯誤を繰り返し、各小学校の小学生の作品や、新たに様々な方々の参加などより市民参加型の祭典そして規模も拡大してきています。
今後は同じような地域又はエリアで開催されているイベントとのコラボも視野に入れより華やかなそして釧路の活性化に寄与出来ることを考え継続していきます。
この記事を書いた人
by T.
学生時代に釧路を訪れ、釧路に魅了される。現在は、建築士でありながら、釧路の発展のために力を尽くしている。
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