優しい気持ちになれるパン、食べてみませんか。 | 釧路「米粉パンCOCO」

くしろごはん

どんなにイライラしていても、つらいことがあったときでも、一口食べると心がほっと癒される。
そんな不思議な食べ物や料理、みなさんにはありますか?

もしそんなお店を探しているなら、ぜひおすすめしたいのが、今回ご紹介する「米粉パン工房COCO」さんです。

パンのおいしさはもちろんのこと、店主の栗林さんご夫婦やスタッフの方が、いつもすてきな笑顔と元気な挨拶で迎えてくれることも、心がほっこりする理由のひとつ。

しかし、そんなすてきな笑顔の裏には、さまざまなご苦労があったそうです。
今回は栗林さんに、「米粉パン工房COCO」の誕生秘話や商品開発の秘密、そして、かつて多くの釧路人が親しんだ「三共パン」さんの人気商品を受け継いだ経緯などについて伺いました。

「このままじゃいけない」 40歳を前に決意の起業

「実はこのお店を持つまで、パン屋さんはもちろん飲食店などにも勤めたことがなかったんです」という栗林優子さん。
COCOを起業するまでは、さまざまな会社で働いていたそうです。
しかし、なかなか自分に合った会社が見つからず、何度も転職を重ねていたとのこと。

そんな中で抱いていたのは、「いつか開業したい」という思いだったそうです。

「もともと一人でマイペースに物事をこなしていくのが好きだったので、会社勤めは自分には合わないと思っていました。
また、転職するたびに新しいことを覚えるのは大変だったので、その労力を100%自分のために使えたらと思っていたんです。
その答えのひとつが『起業』でした」

ただ、起業するにはまとまったお金が必要ですし、リスクもつきもの。
そのためなかなか実現できずにいたそうです。

しかし、40歳を前にして「このまま思っているだけじゃ、一生起業なんてできない」と一念発起。
かねてから興味のあった飲食関係に的を絞り、起業への道を本格的に模索し始めました。

米粉パンとの出会い

起業への思いを新たにしたものの、これまで飲食関係の仕事をほとんどしたことがなかった栗林さん。
「経験もないのに飲食関係の起業なんてできるんだろうか…」と不安を抱えていた時に出会ったのが、「ミルキークイーン」という品種の米でした。

もちもちとした食感が特徴のミルキークイーン。
その特徴を活かし、ミルキークイーンの米粉をパンの原料として扱ってくれる人や店舗をサポートする企業との出会いを果たした栗林さん。
研修制度や起業後のアフターフォローがしっかりしていたこともあり、米粉パンのお店を出すことを決意します。

三共パンさんとの運命の再会

その後、起業の準備を着々と進めていった栗林さん。
起業後初の店舗は、釧路市役所からすぐの場所でした。

「昔市役所の近くで働いていた時に、女性が気軽にお昼ごはんを買える場所がなかったので、『いつかこのあたりで、女性が利用しやすいお店を開こう』と思っていたんです」

こうして誕生した「米粉パン工房COCO」一号店は大盛況。
瞬く間に女性はもちろん、多くの男性も足繁く通う人気店となりました。

しかし厨房が手狭だったこともあり、いつしか『作りたいパンが作れない』というもどかしさを感じはじめるように。
そして開店から2年を迎えようとしていたある日、もっと広い厨房を確保できる場所に移転することを決めます。

その際の移転先候補のひとつが、現在COCOさん2号店が建つ「三共パン」跡地でした。

三共パンさんといえば、学校給食でも提供されていたこともあり、釧路の人々にとってはなじみ深い老舗パン屋さんのひとつ
突然の閉店以降、多くの人が「懐かしのあの味」がいつか帰ってくるのでは…と、心のどこかで感じていたお店ではないでしょうか。

そんな三共パンさんの跡地がどうしても気になったという栗林さん。
「私自身も学生時代、ふわふわでおいしい三共パンを食べて学校に向かった記憶がありました。
そんなおいしいパン屋さんの跡地で自分のパンを提供できたら…。そんな気持ちを自然と持っていましたね」

まるで運命に導かれるように、もともと三共パンを経営されていた大家さんのもとへ交渉に向かった栗林さんですが、三共パンさん自身の思いもあり、最初は首を縦には降ってくれなかったとのこと。
しかし数回相談に伺い、栗林さんの強い思いを打ち明け続けることで、最終的には快諾してくださったそうです。

ここでさらにうれしいことが。
大家さんの奥様から、三共パンさんの人気商品「キリンパン」「花パン」「5個入りアンパン」3商品の販売許可が得られたのです。

「名前もそのまま使っていいよと言っていただきました。
実は2号店のプレオープンのときにもお手伝いいただきまして…本当に感謝してもしきれません」

三共パンを代表する、これら3つの商品は、今もCOCOさんの店舗に並んでいます。
三共パンを愛する人にとっては、うれしい復活だったのではないでしょうか。

COCOさんの商品開発秘話

いつ足を運んでも、たくさんのパンが私たちを出迎えてくれる「米粉パン工房COCO」さん。
日頃からさまざまな飲食店に足を運び、アイデアのヒントを探しているそうです。

また、人や他社との出会いから、思わぬ新商品が誕生することもあるとのこと。
「お客様に美味しいパンを提供したい」という栗林さんの思い、そして人との出会いを大切にされていることがよく分かる言葉ではないでしょうか。

そんなCOCOさんの人気商品はプレーンやメープルのクロワッサン、そして三共パンさんから教わった「ピーナツパン」とのこと。

ちなみに三共パンさんのピーナツパンはフランスパンを使用したものだけだったそうですが、ご年配のお客様から「柔らかいパンを食べたい」という声を頂いたことから、COCOさんでは柔らかいパンを使ったものも取り扱っているそうです。
小さなお子さんも食べやすい商品ですので、ぜひ一度召し上がってみては。

COCOさんのこれから

三共パンさんの思いを受け継ぎながら、新商品の開発にも力を入れ続ける米粉パン工房COCOさん。
励みになるのは、なんといってもお客様から寄せられる「おいしかった」という声なのだそうです。

今後もお客様の笑顔のために、すてきなパンを焼き続けてくれるでしょう。

優しい気持ちになりたいときは、ぜひ米粉パン工房COCOさんに足を運んでみてください。
パンの美味しい匂いとスタッフの方の優しい笑顔に、きっと心が癒やされるはずです。

《店舗情報》
店名:米粉ぱん工房CoCo
住所:〒085-0033 北海道釧路市若松町19-9
営業時間/8:30~18:00
定休日:月・火
Tel:0154-65-9006
駐車場:あり

HP:米粉パン工房CoCo
Facebook:米粉パン工房COCO FB

 この記事を書いた人

by こちゆう.
奈良県生まれ、北海道釧路市在住。HOKKAIDO DESIGN CODE副業社員、くしろはてな編集長、女性だけのライティング集団「ことのは」副代表。WEBや紙媒体でノウハウ記事の作成や取材、キャッチコピーやシナリオライティング、パンフレット文章の作成などを行う。ライター業以外にも、釧路市でライティング講座やビジネス文章作成講座、リモートワークの普及に努める。

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